カロリ。を始め、サントリーの缶チューハイが製造終了していたので情報をまとめておきたいと思います。
もくじ
はじめに
私が「カロリ。」を始めとするRTD商品の製造終了に気がついたのは2020年2月中旬。
製造終了の確認は、ブランドサイトではなく「商品情報>チューハイ・カクテル」にて終売商品に掲載される「※製造を終了しました」の表示を見て確認するので、気がつくのが遅くなった感じは有ります。
今回、製造終了を確認した商品は12種類。
一時休売している商品が2種類。
その多くが2019年10月から2019年11月までに製造を終了していたようです。
お店で見かける機会が少なくなっても、継続して製造され続けていた「カロリ。」シリーズを始め、サントリーの色々な缶チューハイが製造終了していましたので、まとめて情報共有いたします。
サントリー「カロリ。」「カクテルカロリ。」製造終了
まずは、16年の歴史に幕を閉じた「カロリ。」シリーズから。
2003年に販売を開始し、リニューアルや数々の限定商品を発売していたカロリー抑えめの缶チューハイ「カロリ。」ブランド。
横展開として「カクテルカロリ。」や「カクテルカロリ。カクテルスムージー」なども発売されていました。
2015年には「カクテルカロリ。カクテルスムージー」が製造終了し、継続して製造されていた「カロリ。」「カクテルカロリ。」でも、2015年の夏以降は限定商品の発売が行われなくなり、2015年は「カロリ。」ブランドが縮小される一つのターニングポイントとなりました。
2015年以降も「カロリ。」「カクテルカロリ。」は継続して製造されましたが、徐々に通年販売商品が製造終了しブランド規模が縮小。
2019年までに「カロリ。」ブランドのレギュラー商品は「カロリ。〈地中海レモン〉」「カロリ。〈巨峰〉」「カロリ。〈白桃〉」の3種類まで減り、「カクテルカロリ。」ブランドのレギュラー商品は「カクテルカロリ。〈マスカットピーチ〉」「カクテルカロリ。〈アロエヨーグリート〉」の2種類を残すのみとなっていました。
当サイトで「カロリ。」ブランドの製造終了を確認したのは2020年2月半ばですが、「カロリ。」を常に取り扱っていたお店や、ブランドサイトなどで製造終了が告知されたのは、2019年10月25日付近だそうです。
検索サイトで検索してみると「カロリ。」の終売を最初に報じたのは、ウェブメディアの「Jタウンネット」が2019年10月24日に報じた記事のようです。
この記事を受けて、2019年10月25日には、「J-CASTニュース」「ねとらぼ」が「カロリ。」ブランド製造終了に関する記事を掲載しております。
各記事によると、製造終了の理由は「マーケティング上の理由により」との事。
また、2019年10月と言うと、増税の駆け込み需要や、缶チューハイの新商品の想定以上の注文により、「限定商品の発売中止」や「ほろよい ハピクルサワー」「ほろよい ミックスフルーツ」の製造休止が発表されたのは記憶に新しいですね。
限定商品の発売中止や新商品の製造休止がニュースリリースで告知されたのは2019年10月29日でしたが、サントリーに問い合わせてご回答頂いた内容を合わせて考えると、限定商品の発売中止や製造休止された新商品などと理由と同じく、主要ブランドの需要増加などが、今回「カロリ。」ブランドなどの製造終了に影響を与えたように思います。
限定商品の発売中止や新商品の販売休止を決定した同時期に、定番商品の製造ラインを確保して安定供給する為に、人気が低迷していたブランドなどの製造終了が決定されたのではないでしょうか。
残念では御座いますが「カロリ。」「カクテルカロリ。」は、2019年10月上旬から2019年11月下旬頃にかけて製造終了致しました。
製造終了時期は以下の通りです。
■2019年10月下旬頃
カロリ。地中海レモン
■2019年11月上旬頃
カロリ。巨峰
カクテルカロリ。アロエヨーグリート
カクテルカロリ。マスカットピーチ
■2019年11月下旬頃
カロリ。白桃
サントリー「-196℃無糖クリア」製造終了
サントリー「-196℃無糖クリア」シリーズで唯一残っていた「-196℃無糖クリア〈レモン&ライム〉」も製造終了致しました。
サントリーの「-196℃」と言えば「ストロングゼロ」が一番に思い浮かびますが、これまでに「-196℃」ブランドでは-196℃製法を利用した「-196℃ ゼロドライ」や「-196℃極キレ」などの横展開も行っており、「-196℃無糖クリア」シリーズも「-196℃」ブランドの横展開商品でした。
サントリー「-196℃無糖クリア〈レモン&ライム〉」は、当初2011年4月5日に発売が予定されていましたが、東北地方太平洋沖地震の影響により発売を延期し2011年6月7日に発売されました。(初出時のニュースリリース)
発売当初は「-196℃ ゼロドライ」シリーズの甘くないタイプとして登場。
無糖・無香料で甘くないクリアな味わいが特徴で、根強い人気があった商品です。
過去には、緑茶やジンジャードライなどが発売されていましたが、早い段階で「-196℃無糖クリア〈レモン&ライム〉」のみのブランドとして販売されていました。
愛飲されている方も多かったようですが、消費税増税の駆け込み需要の増大や人気ブランドの需要増大に影響を受け、2019年11月上旬頃までに製造を終了されたそうです。
残念ですが「-196℃無糖クリア〈レモン&ライム〉」は製造終了致しました。
サントリー「すっきりほろよい」製造終了
2017年3月7日に発売された「すっきりほろよい」シリーズ。
現行の「ほろよい」シリーズより糖類を30%オフに設定し、軽やかでスッキリとした味わいの新ブランドとして登場しました。
初期ラインナップとして「すっきりほろよい レモン」「すっきりほろよい 青りんご」の2種類を発売。
2017年5月23日には期間限定商品として「すっきりほろよい ライチ」を発売。
2018年3月13日には「すっきりほろよい レモン」のパッケージをリニューアル、「すっきりほろよい 青りんご」の中味とパッケージをリニューアルし、新商品として「すっきりほろよい サイダークリア」が発売されました。
この時に追加された「すっきりほろよい サイダークリア」が、2019年2月26日の「ほろよい」リニューアルの際に「ほろよい サイダーサワー」として「ほろよい」ブランドに移籍したのは記憶に新しいですね。
2019年2月以降は、初期ラインナップの「すっきりほろよい レモン」「すっきりほろよい 青りんご」のみでブランド展開が行われていましたが、消費税増税の駆け込み需要の増大や人気ブランドの需要増大に影響を受け、2019年11月上旬頃に「すっきりほろよい 青りんご」を、2019年12月上旬頃に「すっきりほろよい レモン」を製造終了されたそうです。
残念ですが「すっきりほろよい」ブランドは製造終了致しました。
サントリー「-196℃ストロングゼロ」3種類の製造終了
サントリー「-196℃ストロングゼロ」レギュラー商品3種類が製造終了しています。
2019年10月から2019年11月にかけて製造終了したフレーバーは以下の通り。
■-196℃ ストロングゼロ〈ビター柚子〉(2019年10月下旬頃)
■-196℃ ストロングゼロ〈葡萄ダブル〉(2019年10月下旬頃)
■-196℃ ストロングゼロ〈桃ダブル〉 (2019年11月中旬頃)
細かな確認はしておりませんが「葡萄ダブル」「桃ダブル」に関しては、2019年10月29日より「-196℃ストロングゼロ トリプルグレープ」「-196℃ストロングゼロ トリプルピーチ」が通年販売商品として発売されているので、順当な入れ替えと言う感じがしますね。
ビター柚子に関しては、代わりとなる商品が有りませんが、柚子と言うどちらかと言えば季節感の有るフレーバーなので、限定商品などでの再販を期待したいところです。
今回の「葡萄ダブル」「桃ダブル」「ビター柚子」製造終了は残念ですが、代替商品が有ることや、限定商品としての再販も期待できる事から、大きな影響は少ない気がします。
サントリー「ほろよい」2種類の一時休売
2019年10月下旬より「ほろよい〈ジンジャー〉」「ほろよい〈はちみつレモン〉」が一時休売となっています。
サントリーの「商品情報>チューハイ・カクテル」では、製造終了と記載されていますいましたが、「ほろよいブランドサイト」と「サントリーへの問い合わせ」で確認したところ「一時販売休止」と言う事なので、販売が再開されると思われます。
販売再開時期や、ニュースリリースなどで販売再開をアナウンスされるかは不明ですが、販売再開を待ちましょう。
個人的に「ほろよい〈はちみつレモン〉」が結構好きだったので、ちょっと残念です…。
【追記】
オフィシャル情報ではありませんが、お酒関連のネットショップにて2020年4月上旬頃の再販予定が告知されていました。
ニュースリリースで製造休止がアナウンスされた「ほろよい〈ハピクルサワー〉」の販売再開が2020年2月25日から、「ほろよい〈ミックスフルーツ〉」の販売再開が2020年3月24日からなので、時期的にも2020年4月上旬頃の販売再開は期待できそうです。
現在、一時休売となっている「ほろよい〈ジンジャー〉」「ほろよい〈はちみつレモン〉」のファンの方が今しばらくお待ち下さい。
【追記2】
2020年6月19日現在、「ほろよい〈ジンジャー〉」「ほろよい〈はちみつレモン〉」は安定して供給されているようです。
サントリー「明日のウメサワー」製造終了
明日のサワーシリーズは、2017年4月4日に「明日のレモンサワー」が期間限定で発売され、2017年9月5日から通年販売が開始されたサントリーの缶チューハイブランドです。
通年販売開始時に「明日のレモンサワー」と同日に発売されたのが、今回 製造終了する「明日のウメサワー」でした。
パッケージの斬新さと、糖質50%オフやアスパラギン酸・アルギニン・グルタミン酸などの栄養素を配合し、機能性を意識した商品として注目を集めましたが、最近の缶チューハイのトレンドを考えると、定番商品としての定着までには至らなかった印象です。
明日のサワーシリーズでは、2019年1月から限定商品が発売されておらず、2019年10月までに「明日の焼酎サワー」「明日のグレフルサワー」がブランドサイトから消えるなど、縮小傾向に有りました。
今回、「明日のウメサワー」の製造終了がする事で、ブランドに残った商品は「明日のレモンサワー」のみとなります。
なお、「明日のウメサワー」は、2020年3月出荷分をもって製造終了予定と言う事です。
この記事が書かれた2020年2月20日現在、ネットへの出品も多く、2020年3月出荷分も有ると言う事ですので、「明日のウメサワー」を購入するチャンスは有りそうです。
終売前に「明日のウメサワー」がお好きだった方は、最後の「明日のウメサワー」を確保しておいても良いかも知れませんね。
まとめ
今回、製造終了された商品の多くが「消費税増税に伴う駆け込み需要」と「その後の定番商品の需要増加」の影響を受けたようです。
2019年10月にニュースリリースで発表された「限定商品の販売中止」や「ほろよい ハピクルサワー」「ほろよい ミックスフルーツ」の製造休止にも驚きましたが、ブランド終了しそうで踏みとどまっていた「カロリ。」ブランドの終了に驚いた方も多いと思います。
この記事をまとめる為の情報を収集する中で「カロリ。」ブランドの製造終了に対する反響はそこそこ大きく、ストロング系チューハイは席巻する中で、長く愛されたブランドだったと言う事を感じました。
また、「すっきりほろよい」「-196℃無糖クリア」が製造終了した事に関しても、売り場から商品が消えた事に気がついた方々がSNSなどで残念さを投稿するなど徐々に影響が広がっている事を実感しました。
2020年現在、缶チューハイなどRTD商品の生存競争は激しく、仕方ない部分は大きいのですが、一定のファンが付いている商品が製造終了される事には少し寂しさを感じますね。
自分の好きな商品が必ずしも売れるワケではなく、採算が取れない商品が製造終了するのは自然な流れなのですが、自分の好きな商品を少しでも長く楽しめるよう、こまめに購入したいですね。
買いたくても売ってなかったりする事も多いのですが…。
今回、製造終了した商品も、今後のサントリーの商品展開に活かされると思います。
サントリーには今後も酒飲みがワクワクし、長く愛されるような商品を頑張ってリリースして頂きたいですね。
2020年6月19日追記:一時休売関連
2020年6月19日現在、サントリーオフィシャルサイト内「商品情報>チューハイ・カクテル」にて「※店頭から製品がなくなり次第、一時休売となります。」とアナウンスされているRTD商品を2種類確認しました。COVID-19関連の取り組みの影響と思われますが、詳細のアナウンスは有りません。現在、一時休売となっている商品は以下の2種類です。
-196℃ ストロングゼロ〈ビターオレンジ〉
明日のレモンサワー